圭秀の修行日記平成26年9月20日

フルートコンサートを終えて

 9月20日、永源寺本堂において永源寺護持会主催によるフルートコンサートが開催されました。 これは永源寺檀家役員さんが発案したもので、フルートの名曲や懐かしい童謡を聞きながら、寺でのひと時を大勢の方に過ごしてほしいということから実現しました。 その役員さんが、豊岡市出身でアメリカにて長期にわたり活躍され、現在は神戸市在住のフルート奏者・上田賢一さんと、豊岡市出身で大阪市を中心に演奏活動されているピアノ奏者・二塚裕美さんにお願いして開催の運びとなりました。

 しかしながら、永源寺においてこれまでにコンサートを開いたということはなく、私自身、この話を持ちかけられた時には少し戸惑ってしまいました。  コンサートを開催する時期や、ステージの場所、演奏時間や、チケットの販売方法、会場設営や、駐車場整理、警備にあたるスタッフの確保など不案内な事ばかりでした。
 そのような状況の中、コンサートやイベント運営に精通している檀家さんに相談したところ快く承諾して下さり、打ち合わせを重ねるたびに役員以外の一般の檀家さんでもこのイベントをお手伝いしたいという方が増えたことで、この話は実現味を帯びてきました。 また、最後まで悩みの種であった入場者の件についても、発売から一か月ほどでチケットが完売するほどの人気ぶりで、実行委員の面目は皆胸をなでおろしました。

 演奏終了後、来場者から感想を聞くと「秋の夜長に鈴虫やコオロギの鳴き声を聞きながらフルートやピアノの生演奏を聴くことができて良かった」「また、このようなコンサートを企画して欲しい」という言葉に私も嬉しくなりました。

 今回のコンサートで感じたことは、役員さん以外にも多数の方がボランティアで手伝って下さり、寺は地域の方に支えられていることを改めて感じました。 このことを踏まえ、また、機会があればコンサート以外でも地域の方に還元できる行事を行いたいと思いました。 コンサートで演奏された上田さん、二塚さんをはじめ、永源寺役員さんやボランティアの皆さん、また、来場して下さった方々有難うございました。
本堂の様子

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