圭秀の修行日記平成26年8月30日

ボランティア活動(兵庫県丹波市)を終えて

 今年の夏は日本各地で豪雨による自然災害が多発しました。 兵庫県では8月16日からの記録的な豪雨により丹波市等で川の氾濫、土砂崩れが起こり甚大な被害が発生しました。 犠牲となられた方々のご冥福をお祈りすると共に、深い悲しみの中にある皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

 このことは災害地域にある寺院においても然りで、市島町内にある寺院では本堂や位牌堂、庫裏等の伽藍が深刻な被害を受けました。 本堂や位牌堂の中に大量の土砂が流れ込み、仏像や位牌は土砂に流されてしまった寺院もありました。 私は、曹洞宗兵庫県第二宗務所青年会の会員としてボランティア活動に参加させて頂き、被災寺院では土砂を堂内から外に運びながら位牌の回収に当り、また、ライフラインが復旧していない場所では炊き出しのお手伝いをさせて頂きました。

 土砂運搬作業では、堂内の土砂が非常に硬かったため人力ではスコップを突き刺すことが困難で、運搬用の一輪車に思うように土砂を積み込むことができない時がありました。 そのような中、近畿を中心とする曹洞宗青年会員ばかりでなく、他宗寺院においてからもボランティアが現地に駆け付け、多くの人数が協力しながら土砂を掘ることで運搬は徐々に進みました。

 山内の方にお話を伺うと、その地域では今まで殆んど自然災害がなく、山肌が境内に迫っているわけでもないので、どうしてこのような被害に見舞われたのか分からないということでした。

 地球環境が変わる中、以前には想像がつかない自然災害が起こるようになりました。 永源寺は特に裏山が迫っているため、自然災害への備えが大切だと思いました。 被災地の皆様のご健康と一日も早い復興を祈念し、皆様の援助や助け合いを通して被災者が困難を克服し、未来に向かって歩めるようにお祈り致します。 

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