圭秀(出家僧侶)の修行日記2013/05/15

近連協主催ソフトボール大会を終えて

 5月15日、近畿連絡協議会主催のソフトボール大会が行われました。 この協議会は、近畿地区を中心とする各県曹洞宗青年会により構成されている組織で、毎年この時期に、各青年会の交流を深める一環としてこの大会を開いています。 当番となった青年会が大会の企画・運営を主催することになっており、当日は午後1時から予選リーグの試合を行い、勝ち残った青年会の間で決勝トーナメントを行いました。 そして、夕方から行われる懇親会の席で表彰式が行われ、各県の青年会会員が優勝チームの栄誉を称え、引き続きそれぞれに歓談して親睦を深めました。

 今年は、兵庫県第二宗務所青年会がこの大会の運営を担いました。 当会は、兵庫県の但馬、丹波、篠山の曹洞宗青年僧侶で構成され、阪神・淡路大震災慰霊法要や東日本大震災慰霊法要をはじめ、各地で行われる法要に随喜(ズイキ)したり、寒行托鉢、ボランティア活動、梅花講奉詠大会の手伝い等を通して研鑽と修養につとめています。 私は、微力ながらこの青年会の会長をつとめさせて頂いております。

 大会運営に当たり、私が一番心配したことは球場のことでした。 例年、この大会には各県より100名以上の青年会会員が参加し、3球場に分かれて同時に予選リーグを行っています。 永源寺のある但馬やその周辺地域には、到底それだけの参加者を収容できる広い球場はありません。 そこで、当青年会会員と共にこの問題の解決に昨年から時間を費やしました。 
諸先輩方に相談してみたところ、神戸市北区にある北神戸田園スポーツ公園・あじさいスタジアムがよかろうというご助言を頂きました。 このスタジアムは、高速道路インターチェンジに近く、他県からでも自動車での移動が容易であること、また、しばしばプロ野球の試合が行われるメイン球場の他に、サブ球場が2面あり参加者多数の場合でもその収容に困らないとの理由でした。 そういうわけでご助言に従って、このスタジアムで大会を行うことにしました。

 近畿やその周辺の各県青年会に案内したところ、大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、三重県、和歌山県、鳥取県、兵庫県の各青年会から参加の申し込みを頂き、参加者は120名にも上りました。 各県青年会から参加者多数のご返事を頂いたのは、大変嬉しかったです。
 また、ある青年会からこのようなご連絡を頂いたのは、私自身の励みになりました。 その青年会は、1チームを構成する9名の会員を申込み締め切りまでに募れなかったそうです。 にもかかわらず、他県の青年会会員と合同でチームを作ることが可能であれば、是非この大会に参加したいという提案を添えてご返事下さいました。 このことは企画・運営を担うものとして非常に嬉しいご返事で、勝敗に関係なくできるだけ多くの会員が参加できてみんなが和気あいあいと集える大会にしようと思いました。

 この大会を運営するに当たって、当青年会のオリジナルTシャツを作りました。 背中には、大般若経を転読する可愛らしいお坊さんのイラストと当会発足日を印刷し、胸には兵庫県第二宗務所青年会を意味する「兵二」文字を、豊岡市出石町の書家に書いて頂き印刷しました。 その文字やイラストが好評だったのか、当会員の中には多数購入する人がいました。 他県の青年会会員は、このTシャツが目印となってスタジアム内での移動の際、分かりやすかったといって下さいました。 また、当会としても一致団結してこの大会をスムーズに運営するという気持ちに皆がなれたような気がしました。

 私自身、このような大会を企画・運営するのは初めてのことでしたので、はじめの頃は不安な気持ちだけが先行していました。 しかし、当会会員がいろいろな案を出してくれたお陰で、球場の予約から懇親会の設定を早めに行うことができました。 また、当日は、本部席の設営から、グラウンド整備、受付での会計の仕事、そして試合の進行に至るまで全員が一丸となって協力してくれたことで、タイムスケジュール通りに大会を終えることができました。 会員の皆さんには本当に感謝致しました。

 昨年度、当青年会はこの大会で準優勝致しました。 今年は大会の運営に当ったこともあり成績は振るいませんでしたが、来年に滋賀県で開催される時には優勝を目指して頑張ろうと思いました。 今回のソフトボール大会に参加された各県青年会の皆様、お疲れ様でした。

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