圭秀の修行日記2011/06/11

八鹿町栄町区子供会主催禅の集いを終えて

 6月11日、養父市八鹿町栄町区子供会主催の禅の集いが永源寺にて行われました。 栄町区子供会は、親睦会を毎年いろいろな場所に出向いて実施していますが、今年は永源寺がその場所に選ばれました。 5歳児から中学校一年生までの児童・生徒23人と保護者12人が参加し、禅に触れる体験をしました。

 先ず開講式に先立って、私は寺院に於ける基本的な作法(合掌や叉手など)を説明しました。 そして、その後の開講式で摩訶般若波羅蜜多心経を参加者と共に読経し、この禅の集いが無事に円成するように祈願しました。
 引き続き坐禅の時間となりましたが、参加者の大半が初心者だったため、脚の組み方、呼吸法などの坐禅作法の説明に時間をかけました。 ほとんどの児童たちは、初めての坐禅体験ということで始めの頃は落ち着きのない児童もいましたが、時間の経過と共に静かに坐っていました。
 その後、行茶の時間となりました。 ゆっくりとした時間の流れの中で静かにお茶をいただきましたが、長時間の正座で足が痺れた児童も周囲の参加者のペースに合わせながら行じていました。 作務(サム)の時間では、自分たちが使ったお堂の掃除を参加者全員で行って禅の集いを終えました。

 私は、その後で児童一人ひとりにこの集いの感想を聞きました。 すると、子供たちは思い思いの感想を述べてくれました。 「掃除が楽しかった」「もっと掃除をしたかった」と話す児童が多かったです。 坐禅が辛かったと話す児童もいましたが、私は子供たち全員の表情から、今回の禅の集いは一応初期の目的を達したのではないかと思いました。 児童の中には「お寺にまたやってきたい」と話す参加者もいたので、またこのような集いを催してゆきたいと思います。 栄町区子供会の皆さん、ご苦労様でした。
栄町区子供会の皆さん 坐禅の時間
行茶の時間 作務の時間


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