2004/06/10

永源寺梅花講員智源寺へ

 雲ひとつない快晴の中、総員36名の永源寺梅花講員を乗せたバスが松渓山智源寺に到着しました。 智源寺というお寺は昨年末、方丈様が41世として晋山された京都の宮津市にあるお寺です。 晋山式では、講員の方々は梅花のお唱えのため随喜されたのですが、その時は拝観できる時間がなかったので、今回改めてお参りされたのでした。

 まず皆様は本堂へ向かいました。 本堂では智源寺婦人会の皆様が梅花講員を出迎えました。 そこで、いっしょに般若心経、三宝御和讃(サンボウゴワサン)のお唱えをしました。 その後、方丈様が智源寺役寮、雲水(ウンスイ:修行僧)の紹介をされ、境内を案内されました。 まず、本堂にて智源寺の歴史や秘仏観音のいわれ、また文化財に指定されている本堂の絵天井をご説明されました。 次に、毎日朝と晩に坐禅をする坐禅堂や、歴代住職のお位牌を祭っている開山堂、檀家様のお位牌を祭る位牌堂、昭和天皇御即位式に用いられた御殿の一部を客殿として払い下げられた宝光殿を案内され、梅花講員、婦人会の皆様も続いて拝観しました。

 永源寺も智源寺も1600年前半にできたお寺ですが、智源寺は修行僧を育成する場である専門僧堂であるため、永源寺よりも一つ一つの建物は大きく造られています。 拝観しながら梅花講員の皆様は口々に
「掃除が大変だ。掃除が大変だ。」
と、おっしゃっていました。 梅花講員の皆様は晋山式の際、多くの御寺院様を前に梅花のお唱えという大役を担っていたので、山内を隅々まで拝観するほどのゆとりがなかったそうです。 今回は何の緊張もなく境内のあちらこちらをゆっくりと拝観していました。
 智源寺には多くの建物、部屋があります。 これはちょっと余談になりますが、永源寺梅花講員の皆さんは、兄弟子の臼井樸堂様と私の部屋のことが気になったらしく、
「臼井さんはどちらで休まれているのですか?」
「佐々木さんのお部屋はどちらですか?」
と、頻繁に質問していました。

 山内を一通り拝観した後は、梅花講員と婦人会の皆様は、中庭を眺めながらいっしょにお茶をいただき、お互いのお寺の情報交換をしていました。 婦人会の皆様も、客間にお花を生けるなどして交流を待ちわびていただけに楽しそうでした。 また、毎日のように永源寺と智源寺を往復され、ゆっくりとお話できなくなった方丈様を前に、梅花講員の皆様は久しぶりの歓談のひと時を味わっているようでした。

 最後に梅花講の皆様は婦人会の皆様と共に「同行御和讃(ドウギョウゴワサン)」をお唱えし、本堂前で一緒に記念撮影をし、智源寺を後にしました。 2時間ゆっくりと拝観したこともあって、梅花講の皆様は今回の参拝に満足しているようでした。 今回の永源寺梅花講の団参を機に、お互いのお寺の親睦がさらに深まればと思いました。 永源寺梅花講の皆様、智源寺婦人会の皆様お疲れ様でした。

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