2002/08/10

出家得度式を終えて                  

「この道より 我を生かす道なし」
 この気持ちで臨んだ7月29日。 境内に油蝉の鳴き声が鳴り響く中、梅花講の方々の美しい音色に合わせ本堂に入ると、参列者の皆様が本堂を取り囲むように座っていました。 その中を一歩一歩歩くにつれ、張りつめていた緊張の糸がほぐれ、出家できる嬉しさが込み上げてきました。
 午前9時に始まった式は、私のお拝から始まりました。 仏前に焼香三拝、師匠に焼香三拝、そして国王、氏神、父母にお拝… 厳粛な雰囲気が続きました。 お拝が終わると、いよいよ剃髪。 先ず、師匠である高橋方丈様が前頭部の髪を少し剃り落とし、その後3人がかりの作業で、私の髪は少しずつなくなっていきました。 髪が長かったため多少の血は出たものの、全て剃り落とされた時の気持ちは清々しいものでした。 そして、衣や袈裟を身に付けた後、懺悔文をお唱えし、戒を授けられ、お血脈を授与され、滞りなく式は終わりました。
 今振り返ると、スムーズに得度式を終えることができたのも方丈様をはじめ、随喜(ズイキ)くださった各寺院の皆様、総代様をはじめとする檀家の皆様、梅花講の皆様の手助けがあったからだと思っています。 どうも有り難うございました。 何もわからない私ですが、今後ともご指導の程よろしくお願い致します。
「たった一度の人生 泣くも笑うも我次第」
 笑えるように、毎日精進していきます


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