2002/07/10

新築庫裏見学会

 よく晴れた七夕当日、新築庫裏見学会は総代の皆様のご協力のもと、午前10時より始まりました。 本堂前で受付を終えた見学者は総代の皆様に各部屋を案内されながら、一階にある応接室、寺務室、客間、方丈の間、居間、台所などを中心に真新しい畳の香りに包まれながら見学していました。 そして、「以前の庫裏より明るくなった」とか、「以前より広く感じる」という感想を漏らしていました。 客間のふすまを見ながら、「これはいったい誰が描いたものですか?」と質問する人もいました。 また、客間から羅漢窟(ラカンクツ)の全景が見えるようになったので、「裏庭には羅漢様が安置されていたのか?」と驚いている人もいました。 そして、見学者の皆様は一通り見学を終えると、本堂にてお茶を飲みながら庫裏談義に花を咲かせていました。

 結局、終了時刻の4時までに200人近い見学者がこられたのですが、皆様はとても満足しているようでした。 朝から油蝉の鳴き声が境内に鳴り響くほど蒸し暑い日でしたが、多くの方に見学していただき感謝しております。 また、無事に見学会を終えることができたのも総代の皆様のお陰だと思っています。 ありがとうございました。

 まだ以前の庫裏が取り壊されていなかった一年前を振り返ると、あっという間にこのようなすばらしい庫裏ができてしまったのは夢のようです。 着工から完成に至るまで、特に問題もなくスケジュール通りに建設されたのですが、これは偏に天候に恵まれたことや、建設に携わった皆様のご努力の賜物だと思っています。 いろいろな人の思いがこの建物には詰め込まれているので、その思いを傷つけぬよう他の伽藍同様大切に扱ってゆくつもりです。

 最後に率直な感想を申し上げたいと思います。
  一年前は暗かった・・
  一年前はぼろかった・・
  あっという間にがらりと変わり
  立派な庫裏(もの)ができました
  これからどうなる日々の作務(サム:そうじ)
  どちらがよいのか分からぬが
  庫裏負けせぬようがんばろう
「韋駄天(イダテン)様これからもよろしくお願いします」    合掌


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