上山者(参禅者)の声

 永源寺の生活は、坐禅や読経などの他、境内の掃除や、典座寮(台所)における日常のおつとめをはじめ、時には托鉢をしたり、裏山の草木を切って生け花をしたり、法語作成のために漢字(平仄や韻)を学んだり、習字の練習をしたり、お袈裟の把針(縫うこと)をしたりと、季節に応じて様々です。 大自然に囲まれた環境に加え、地域の人々と共に行持(ぎょうじ:行は修行、持は護持・継続の意)をつとめている永源寺には、時々、参禅希望や修行希望の方が来られますが、その方々にこの寺についての感想文を書いていただきました。 どうぞ御一読下さい。



新町区主催子供坐禅会に参加して   増田 優華


 私は、永源寺で坐禅について教えてもらいました。まず、三つの心について教わりました。

その三つの心のなかで、一番心に残ったのは感謝の心です。私が友達と遊んだ時、何をしてもありがとう、と言ってくれました。感謝してもらえると、次はこんなことをがんばろうと思ったし、とてもうれしかったです。一言でこんなことが思える言葉は、これだけしかないように思います。

自分でも言えているのかなあ、と考えました。どんなに小さいことでも、それは思いやりでしてくれたんだ、と思うと、たくさんありがとうを言えていないな、と思いました。小さいことでも思いやりということを思い出して、感謝の心をたくさん使えるようになりたいです。そして、たくさんありがとうと言える友達のようになりたいです。