上山者(参禅者)の声

 永源寺の生活は、坐禅や読経などの他、境内の掃除や、典座寮(台所)における日常のおつとめをはじめ、時には托鉢をしたり、裏山の草木を切って生け花をしたり、法語作成のために漢字(平仄や韻)を学んだり、習字の練習をしたり、お袈裟の把針(縫うこと)をしたりと、季節に応じて様々です。 大自然に囲まれた環境に加え、地域の人々と共に行持(ぎょうじ:行は修行、持は護持・継続の意)をつとめている永源寺には、時々、参禅希望や修行希望の方が来られますが、その方々にこの寺についての感想文を書いていただきました。 どうぞ御一読下さい。




兵庫県立八鹿高等学校 タイ王国高校生国際交流 永源寺坐禅体験感想文

1 マークMARK
 初めはお寺へ行きたくありませんでした。日本のお寺は、ハイテク(自動ドアなど)だと心配していました。しかし、ハイテクではなく、お寺はとてもきれいでした。タイ国には、今回訪問したようなお寺はありません。タイのお寺と日本のお寺は、多くの点で違います。いろいろな習慣も違います。例えば、坐禅や毎日の仏像への祈り方も違います。日本のお坊さんは結婚することができます。大変驚きました。

2 ニアップ(トンバック)
 今回、日本へ行くことができ、すばらしい体験をしました。初めは、日本の仏教について習いました。日本のお寺とタイのお寺は違います。タイのお坊さんは、禁欲的で厳格ですが、日本のお坊さんは厳格ではなく、やさしく、居心地がよかったです。日本の仏教の内容とタイの仏教の内容は、あまり違いません。日本のお寺では、タイと同じように瞑想や毎日の仏像への祈りをします。坐禅では、棒(警策)で叩かれ、瞑想に集中することができました。

3 タラポーン・ティンナラット
 日本の兵庫県に短期交換留学できています。今回、永源寺を訪問することができて、とてもうれしいです。いろいろな活動をしました。例えば、大乗仏教のやり方でお経を唱えることです。このお寺を訪問し、良い経験ができ、多くのことを学ぶことがっできました。帰国後、タイの人たちに伝えてゆきたいです。